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12話 キスをすることへのユウマの露骨な嫌悪感と、アヤの動揺

Author: みみっく
last update Last Updated: 2025-10-21 21:36:05

 ユウマの腕の中で、彼女の身体は、彼への警戒心から、彼を求める気持ちへと、徐々に変化していく。教室という密室で、ユウマの新たな支配が、静かに始まろうとしていた。

 アヤを抱きしめたまま、ユウマは彼女の耳元で甘く囁いた。

「あーやーちゃん」

 その甘い響きに、アヤの身体はびくりと跳ねる。彼女は、ユウマの腕の中で、戸惑いと期待の入り交じった表情で振り返った。

「え? ん? なに?」

 ユウマは、彼女の反応を見て、楽しげに笑う。

「んふふ……♪ 呼んでみただけだよ」

 その言葉に、アヤの頬がさらに赤く染まった。彼女は、ユウマの胸に顔を埋め、小さな声で呟く。

「な、なんだよ……恋人みたいなことすんなよ……はずかしいって……」

 その声は、恥ずかしさに満ちている一方で、どこか嬉しそうにも聞こえた。彼女の身体は、ユウマの腕の中に、心地よさそうに収まっている。

 ユウマは、そんな彼女の様子を愛おしそうに見つめ、その細い髪を優しく撫でた。

「あれ? 思ったより胸大きいね?」

「ひゃっ。ば、ばかっ。勝手に触んなって言ってるだろー」

「仲良くなったと思ったのになー。嫌ならいいやー……俺帰るわ」

「ちょ、待ってってば……イヤなんて言ってないよ!? 勝手に触るなって言っただけだし。ねぇ……座らない?」

 アヤを抱きしめたまま、ユウマは彼女の身体を撫でる。その手が、彼女の柔らかな胸に触れた瞬間、ユウマは意地の悪い笑みを浮かべた。

「あれ? やっぱり、思ったより胸大きいね?」

 その言葉に、アヤの身体は大きく跳ねる。彼女は、顔を真っ赤に染め、恥ずかしさからユウマの胸を叩いた。

「ひゃっ。も、もぉ……勝手に触んなって……言ったぁ……」

 ユウマは、その言葉にわざとらしく肩をすくめる。

「まあ、嫌ならいいやー……やっぱり俺、帰るわ。嫌われてそうだしさ」

 ユウマが、アヤから身体を離そうとした瞬間、アヤは焦ったように彼の腕を掴んだ。

「はっ!? わっ、ちょ、待ってってば……イヤなんて言ってないよっ!? ね? 勝手に触るなって言っただけだしぃ……。どうせならさぁ……ゆっくり話そ? ね?」

 アヤの声は、震えていた。彼女は、ユウマに帰られてしまうことが、何よりも怖かった。ユウマの甘い言葉と、彼の腕の中にいる心地よさが、彼女の心を完全に絡め取っていた。彼女は、ユウマの気を惹こうと、必死に言葉を紡ぐ。その姿は、まるでユウマの愛情を求める子犬のようだった。

 ユウマは、アヤの手を優しく握りながら、意地悪な笑みを浮かべた。

「えぇ……。ねぇ……でも、アヤちゃんって、彼氏いるんだよね? 待ってるんじゃないの?」

 その言葉に、アヤの表情が凍りつく。彼女は、動揺を隠せないまま、言葉を濁した。

「え? あぁ……う、うん。まあ……待ってる……かも……」

 ユウマは、彼女の反応を愉しみながら、さらに追い打ちをかける。

「キスとかしちゃってるの?」

 その問いに、アヤは顔を真っ赤にさせ、俯いて答えた。

「ま、まあ……付き合ってれば……キスくらいするでしょ……?」

 アヤの答えを聞いたユウマは、急に興味を失ったように、露骨に嫌そうな顔をした。

「えぇぇ……そっかぁ……人が手を付けたのは、ちょっとイヤだなぁ」

 その言葉は、アヤの心に深く突き刺さった。彼女は、ユウマの態度が急変したことに驚き、必死に彼の気を惹こうと弁解を始める。

「え? ええ? そ、そんなこと言われてもぉ……あ、でも、キスだけだよ! エッチもしてないし……胸だって……ユウマくんが初めて触ったの!」

 アヤは、必死にアピールを繰り返す。その瞳には、ユウマに嫌われたくないという切ない願いが浮かんでいた。彼女の心は、もう完全にユウマの支配下にあった。

 ユウマは、アヤの言葉に、心底呆れたように大きなため息をついた。

「触ったとキスは違うでしょー!」

 彼はそう言い放つと、もうアヤに興味はないとでも言うかのように、踵を返して教室を出て行こうと歩き出した。

「……遅いかもしれないけど……もう、キスはしないからさぁ……ね、許して? ねぇ……ごめんね……?」

 アヤは、ユウマの背中に向かって、必死に謝罪の言葉を並べた。ユウマが自分から離れていくことに、彼女は耐えられなかった。

「え? 好きにすれば? べつに……付き合ってる訳じゃないしさー好みだって言っただけだよ、俺」

 ユウマは、彼女の言葉を軽くあしらう。その冷たい声に、アヤの心臓は締め付けられるような痛みを覚えた。

「もぉ、ごめんってば……」

 アヤは、ユウマの背中に飛びつき、彼の腕に必死に抱きつく。教室から出さないように、彼の行く手を阻むように。その姿は、まるで浮気がバレて彼氏に必死に許しを請う彼女のようだった。彼女の瞳には、ユウマに嫌われたくないという恐怖と、彼を繋ぎ止めたいという切ない願いが溢れていた。

 ユウマの背中にしがみついたアヤは、彼を引き留めるために、なりふり構わず言葉を紡いだ。

「……お、おっぱい……さ、触っても良いからさぁ……ね? さっき、興味持ってたよね? 男子って好きだよねぇ? ユウマくんも……好き……だよね? 好きに……触っても良いから……」

 その言葉は、まるで自分を売り込むかのように必死だった。

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